・簿記を学習中で電卓のGT機能やメモリ機能を知らない方
・電卓の入力ミスを少しでもなくしたい
こんな方に向けての記事です。
本記事を読めば、
・電卓の入力スピードがUPします
・電卓の入力ミスの頻度が下がって簿記試験の合格率UPに繋がります
本記事を執筆している私は、
・通信講座のクレアールで日商簿記3級・2級の学習を一通り終えたので学習に役立つ電卓の便利な機能を知っています
関連記事:簿記試験に持込める電卓には制限あり!電卓を選ぶ5つの基準を紹介
簿記試験の合格率UP!電卓の便利な3つの機能と使い方

電卓のGT機能、メモリ機能、定数計算機能を知らない方は覚えましょう!
なぜなら、
・入力するボタンの数が減るため、電卓の入力スピードが上がる
・入力するボタンの数が減るため、入力ミスが減る
つまり、
・簿記の試験時間を伸ばせること
・計算間違い防止による得点アップできること
に繋がるため、簿記試験の合格率を上げるのに役立ちます
①最重要!合計の算出が簡単にできるGT機能
簿記を学習するならば、必ずGT機能を使いこなしましょう!
かけ算や足し算が複数ある計算でも合計値を簡単に算出できるからです
例えば簡単な例として
7×2+4×3=26
を計算したいとします。
電卓は入力する度に計算するので↑の式のとおりに電卓を打つことが出来ません。
一般的には7×2=14の計算値をメモしたあと、
4×3=12の答えに足し合わせると思いますが、入力が多くて手間です
この時に活躍するのがGT機能です
GT:グランドトータルメモリ
=を押して算出した値を累計していく機能
使い方は至って簡単!
7×2=4×3=と入力した後、GTボタンを押すだけです
=を押して算出した値を累計するので、
7×2=14の答えと4×3=12の答えを足し合わせてくれます
使用例として、以下に利用することができます
3級:商品有高帳や減価償却費の累計など
2級:工業簿記の製造間接費の計算など
②汎用性高し!足し算引き算が効率的にできるメモリ機能
足し算とかけ算が複数あるときはメモリ機能を使いましょう
GT機能と似た部分もありますが、両方とも覚えて置いたほうが良いです
こちらがメモリ機能とその内容です
MR:メモリーリコール…メモリを呼び出す
M+:メモリープラス…直前の数値や計算結果をメモリに足す
M−:メモリーマイナス…直前の数値や計算結果をメモリから減らす
MC:メモリークリア…メモリーを消去する
先程と同じ例で
7×2+4×3=26
を計算する場合の操作は以下のとおりです
7×2=M+ 4×3=M+ MR
1つ目のM+で計算結果14をメモリに足し合わせ、
2つ目のM+で計算結果12をメモリに足し合わせ、
MRでメモリを呼び起こすイメージです
メモリ機能はGT機能と比べて、
・メモリ機能は計算結果の足し引きをM+、M−で簡単に操作できること
・メモリを入力しておける
ことがメリットになりますが、電卓の入力回数は
・GT機能:9回
・メモリ機能:11回
とGT機能に劣ります。
私自身の使い分け方法は、以下のとおりです
・単純な合計作業→GT機能(極力入力回数を減らす)
・足し引きのある複雑な作業→メモリ機能(M+、M-を使う)
③覚えて損はなし!入力回数を短縮できる定数計算機能!
同じ数値を足したり引いたり、掛けたり割ったりする場合は定数計算機能を使いましょう
電卓を叩く回数を大幅に減らすことができます
・簿記3級までしか受けない方は試験にも学習にも使うことはないと思います
・CASIOの電卓の定数計算機能をご紹介しています
しかし、2級の工業簿記の計算で活躍するため、覚えておいて損はないと思います
定数加算、定数減算
10+24、20+24、38+24…
など同じ数を足し合わせる時に使います。
操作は
24++とプラスを2回入力します(電卓にKが点灯)
その後、10=、20=、38=
でそれぞれの答えを計算してくれます。
つまり、24+という入力を省略することができます
同じ数の引き算をしたい場合は、
ーーとマイナスキーを2回押すことで使えます
定数乗算、定数除算
定数除算も、定数加算と同じく同じ数をかけ合わせる時に使えます
10×24、20×24、38×24…
24××とかけるを2回入力した後に、
10=、20=、38=
でそれぞれの答えを計算してくれます
おまけとして、
7×2×2×2×2・・・
のように同じ数をかけ合わせる時にも使うことが出来ます。
2××とかけるを2回入力した後に、
7====・・・
とイコールを押す度に2をかけてくれます
電卓の便利な3つの機能と使い方のまとめ

①最重要!合計の算出が簡単にできるGT機能
→単純な足し算(引き算)の合計値を計算するならば圧倒的に早いです
②足し算引き算が効率的にできるメモリ機能
→少々複雑な式を考えながら計算する時に便利です
③入力回数を短縮できる定数計算機能!
→簿記3級レベルではほとんど使いませんが、工業簿記の学習する際は活用しましょう!
以上、簿記学習をする上で少し参考になれば嬉しいです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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