・簿記学習者で電卓の正しい設定の仕方がわからず、計算結果や表示桁数がおかしくなった経験がある方
こんな方に向けての記事です。
本記事を読めば、
・簿記学習者にとって電卓のオススメの設定方法がわかります
本記事を執筆している私は、
・通信講座のクレアールで日商簿記3級・2級の学習を一通り終えたので学習に役立つ電卓の便利な機能を知っています
関連記事:簿記試験の合格率UP!電卓の便利な3つの機能と使い方を解説!
簿記学習者が知っておくべき電卓の3つの設定項目

簿記を学習する方は電卓の設定方法を知っておきましょう
なぜなら、電卓の設定方法が正しくないと
・計算値がおかしくなり、計算間違いに繋がる
・表示桁数が多くなり、見にくくなるため作業効率が落ちる
つまり、電卓の設定方法を正しく理解することは
・計算間違いの防止と作業効率のアップに繋がる
簿記試験では相棒とも言える電卓が必須です。相棒の機能を正しく知ることは合格の近道になることを確信しています
①四捨五入や切り捨ては不要!F、CUT、5/4とは

簿記学習者はかならずFに合わせましょう!
小数点を含む計算結果がおかしくなる可能性があります
機能の説明
F:すべての桁を表示 ←この設定にすること!!(超重要)
5/4:四捨五入
CUT:切り捨て
簿記2、3級試験では少数点がある計算はほとんどでないので、Fの設定をおすすめします
なぜなら、少数桁数が出る計算結果が出る
=おそらく間違いとわかるからです
②少数桁数の表示の設定用!4,3,2,1,0,ADD2とは

Fに設定していればどの値に合わせても問題ありません!
なぜならF以外(CUT、5/4)に設定した時のみ機能を持つからです
4,3,2,1,0,ADD2をラウンドセレクターと呼び、表示する少数桁数を変更する機能
ADD2:下二桁の位置に少数点を打つ機能(ドル・ユーロの計算に利用)
表示桁数での注意点
例えば、1+1=2の計算をするときにラウンドセレクターを以下の値に設定すると
4→2.0000
3→2.000
2→2.00
1→2.0
0→2
無駄な桁数を表示されると見にくいし、間違いに繋がりますよね
一方、ADD2で1+1を計算すると答えは0.02になります。
1+1=2→0.01+0.01=0.02
のように入力した数字の下二桁の位置に小数点を打ってしまうからです。
ドルやユーロの計算をする時には、いちいち小数点を打たなくて良いので活躍します
四捨五入、切り捨て機能の注意点
5/4、CUT設定時の問題点の例をご紹介します
9×1.11=9.99を計算する場合
CUTに設定してラウンドセレクターを3,2,1,0で計算すると
3→9.990
2→9.99
1→9.9,
0→9
と1,0に設定した場合、数値が切り捨てられてしまいます。
このように意図しない形で数値が変わってしまうことがラウンドセレクターの問題点です。
③税率機能の使い方

税込み、税抜の値を素早く計算したいときに使いましょう
税の計算を電卓で打つ必要がなくなるからです
税率の設定の仕方 ※消費税10%の場合
AC
→%(税率設定)を2〜3秒長押し ※ボタンを押している間画面が消える
→10※設定したい税率を入力
→%(税率設定)を押す
→設定完了
税込み110の税抜価格を計算したいとき
110
→税抜
→100 ※税抜価格
→もう一度税抜ボタンを押す
→10 ※税
税抜100円の税込価格を計算したいときも、
100
→税込
→110 ※税込価格
→もう一度税抜ボタンを押す
→10 ※税
おまけ:時間計算

例えば1時間40分50秒+30分20秒の時間計算する場合に役立つ機能です
簿記学習者にとって必要がない機能ですが、興味のある方のみ参考までに
使い方
1
→時間計算
→40
→時間計算
→50
→時間計算
これで1時間40分50秒を示します。次に、
+
→0
→時間計算
→30
→時間計算
→20
=
で計算できます。
どんなときに使えるのかというと、例えば、
10時から25分刻みの時間を計算したい場合に、
定数加算機能を用いて、25:00++を入力した後、
10:00:00===…
=を入力していくと25分おきの時間を簡単に計算できます
簿記学習者が知っておくべき電卓の3つの設定項目のまとめ

①四捨五入や切り捨ては不要!F、CUT、5/4とは
→Fに設定すれば、一切問題ありません
②少数桁数の表示の設定用!4,3,2,1,0,ADD2とは
→Fに設定すれば、一切問題ありません!!(2度目)
③税率機能の使い方
→税率計算を素早くしたい方は税率設定をして使いましょう
以上、簿記学習をする上で少し参考になれば嬉しいです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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